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白馬岳の生態系と動植物

白馬岳の生態系と動植物

高山植物種数地図

白馬岳とその周辺には、約280種の高山植物が分布しています。この数は飛騨山脈(北アルプス)に分布する約380種の高山植物のうち約74%にあたります。白馬岳とその周辺は、本州中部で高山植物の多様性が最も高いエリアです。

山麓部から山頂部まで2,000m以上の標高差があるため、この地域の生態系は標高によりいくつかの植生帯に分かれています。山麓部の斜面には落葉広葉樹の二次林や針葉樹の植林地が多く、標高約1,000m以上にはブナを中心とした自然植生が発達します。標高約1,700~2,500mの亜高山帯には、落葉広葉樹のダケカンバや多雪地に多い針葉樹のオオシラビソなどが自然林をつくっています。高山植生が分布するのは、おおむね標高2,300m以上です。

森林限界より上部、稜線西側の比較的ゆるやかな斜面には風衝草原が発達し、ウルップソウ・タカネシオガマ・トウヤクリンドウをはじめとした高山植物が生育しています。植生の乏しい砂礫地にも、コマクサなどが花を咲かせます。石灰岩地にも、チョウノスケソウなどの特有の植物がみられます。稜線東側の圏谷(カール)内など雪の多く残る場所には雪田植物群落が発達し、シナノキンバイ・ハクサンフウロなどが多くの花を咲かせます。これらの高山植生は、ライチョウやオコジョなどの動物に生息環境を提供しており、またそれらの花々をマルハナバチなどの昆虫が訪れます。