霧ヶ峰は、信州(長野県)のほぼ中央部、諏訪湖の北側にあるなだらかに起伏する高原で、八ヶ岳中信高原国定公園にふくまれています。最高地点は標高1,925mの車山です。本州で最大規模の半自然草原が広がり、国の天然記念物となっている3つの湿原もあります。晴天の日には、浅間山・美ヶ原・飛騨山脈(北アルプス)・御嶽山・木曽山脈(中央アルプス)・赤石山脈(南アルプス)・富士山・八ヶ岳などの山々の姿を周囲に望むことができます。

防鹿柵で植物を守る

・ 高山帯にまで広がっているシカから植物を守るため、春~秋に電気柵を設置。電圧は約6000V。
・ 柵内の花密度は柵外の100倍以上。花に依存する蝶や蜂なども多く見られます。

黒ボク土

・ 歩道が溝になっている場所等は道脇の草原土壌が観察できます。地表を覆う黒い土が黒ボク土です。

樹叢 じゅそう

・ 岩が多く湧水などがあり、野焼きされずに残った樹林。中は涼しく、苔むすなど原生的な雰囲気が漂います。