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霧ヶ峰の地形と気候

霧ヶ峰の地形と気候

霧ヶ峰

霧ヶ峰をはじめとした中信高原や八ヶ岳をふくむ地域は、地質学でフォッサマグナとよばれるエリアにふくまれています。このエリアは、数百万年前まで東北日本と西南日本の陸地のあいたにはさまれた海でした。その後、この海底に砂などの堆積物がたまり、さらにプレート運動による地殻の動きで圧縮され隆起し、陸地になったと考えられています。霧ヶ峰の地形は、そうした地殻変動によって100万年ほど前に活動した火山がもとになってできたとされています。

現在の霧ヶ峰の地形は、標高約1,500m以上の部分が起伏のなだらかな高原状になっています。最高点の車山(1,925m)の北側に、蝶々深山(1,836m)、南の耳(1,838m)、北の耳(1,829m)などの小高いピークがつらなり、その西側のゆるやかな斜面の窪地に八島ヶ原湿原(34ha)、車山湿原(8.3ha)、踊場湿原(7.9ha)の3つの
湿原があります。これらの湿原は国の天然記念物です。最大の八島ヶ原湿原は約1万年前に形成されたと考えられています。

このあたり一帯の気候は内陸性で、寒暖差が大きく、降水量が比較的少ない傾向があります。